会長挨拶

会長挨拶

全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会
会長 大関 浩仁


 

 このたび6月1日の総会において全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会会長に任ぜられました東京都品川区立第一日野小学校 校長 大関 浩仁 (おおぜき ひろひと) と申します。
 国から3月に「通常の「学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議報告」が出され、そのなかでは、校内支援体制の充実、通級による指導の充実などが示されるなど、各学校における特別支援教育の充実が強く求められています。さらには5月より新型コロナが5類の扱いとなり、対面での諸行事が復活するなか、喜多前会長から会長職を引き継ぐことの重責をひしひしと実感しています。
 国や各自治体では特別支援教育の充実に向けた施策が講じられてきましたが、設置校における課題はまだ多く残されている実情もあると感じています。特に、障害のある子供の増加及び多様化への対応、新学習指導要領に記された障害のある子供の学びの連続性の確保、特別支援教育を担う教師の専門性の向上、1人1台端末の効果的な活用による特別支援教育の質の向上、さらには本協会として重要課題として捉えている特別支援学級の教員定数の改善や特別支援教育コーディネーターの定数化等があります。会長として、これらの特別支援教育の充実に向けて求められている課題の解決に向けて、力を尽くしていきたいと存じます。
 今後とも、全国調査やブロックの全国副会長を通じた実態把握、情報交換等を通して得られます会員の皆様の声を積極的に国へ届け、課題の解決につなげてまいります。
 全国の会員の皆様が各地区の特別支援教育を力強くリードしていくことができますよう、引き続き地域の実態に即した特別支援学級・通級指導教室のさらなる充実に資する活動をしていくとともに、特別支援教育の発展に寄与できる協会として活動してまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。