会長挨拶

会長挨拶

全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会
会長 大関 浩仁

 

 

 5月30日の定期総会にて、全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会の会長職を引き続き任ぜられました東京都品川区立第一日野小学校 校長 大関 浩仁 (おおぜき ひろひと)です。

 国より昨年に出ました「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議報告」を踏まえまして、各地においては特別支援教育の充実に向けた施策が講じられているところです。しかしながら、設置校における課題はまだ多く残されているとの実感があります。具体的には「全ての採用教員におおむね10年までの期間内において特別支援学級の担任を複数年経験すること」や「学校全体の課題として特別支援教育が取り組まれるよう、学校教育目標や目指す教師像など学校経営方針や学校経営計画において特別支援教育に関する目標を適切に設定するとともに、各学校が行う学校評価の中核となる評価項目・指標として必ず盛り込むこと」への円滑な対応です。さらには、障害のある子供の増加及び多様化への対応、新学習指導要領に記された障害のある子供の学びの連続性の確保、特別支援教育を担う教師の専門性の向上など、管理職による力強いリーダーシップが必要とされています。これらを支えるためにも、本協会として重要課題に位置付け、国や関係機関に提言し続けています「特別支援学級の教員定数の改善」や「特別支援教育コーディネーターの専任化」について、これからも働きかけを継続する必要があります。

 今後とも、全国調査やブロックの全国副会長を通じた実態把握、情報交換等を通して得られます会員の皆様の声を積極的に国へ届け、課題の解決につなげてまいります。

 全国の会員の皆様が各地区の特別支援教育を力強くリードしていくことができますよう、引き続き地域の実態に即した特別支援学級・通級指導教室のさらなる充実に資する活動をしていくとともに、特別支援教育の発展に寄与できる協会として活動してまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。